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NFT市場の成長は すごいです。２０２０年はそこまで注目されておらず、取引量は少なかったのですが、 ２０２１年 ４月頃には１０００億円以上、 その年の９月頃には１兆円以上と 大きく市場規模を拡大しています。

あまり馴染みのないNFTアートに何十億円という値段がつくのを見ると、 「NFTはバブルである」 「NFTバブレはいずれ崩壊する」 と思う方ももちろんいると思います。たしかに、ある意味バブルではあると思います。しかし、NFTが私たちの世界にもたらす可能性を考えると、この状況は一過性のものではなく、今後続いていく NFTの歴史の、華々しい黎明期と考えられます。

暗号資産市場も何年も前からバブルと言われてきています。暗号資産の価格は確かに浮き沈みが激しいですが、今もなお世間の注目を集めていますし、 実際に国家や大手企業が暗号資産を活用する事例も増えてきています。

NFTに関しても最初は投機的な目的でお金が集まっていることは多いですが、 徐々に私たちの生活の身近な所で活用が進み、 多くの人に受け入れられていくでしょう。

VC（ベンチャーキャピタル）の動向

NFTに限りませんが、 新しく、 大きな可能性のあるテクノロジやビジネスにはべンチャーキャピタル (VC) や事業会社から多の資金が集まり、 短期間での急成長につながります。 特にシリコンバレーやニューヨークといったアメリカのVCが動かす金額は大きく、 創業から数年でユニコーン企業 (企業価値が１０００億円のスタートアップ）となる企業もあります。

アンドリーセン・ ホロウィ ッツの動向

世界的に著名なVC（ベンチャーキャピタル）の中で特にNFTに注目しているのは、 アンドリーセン・ ホロウィ ッツ 略称 al6z です。 al6z は、 比較的早い時期からTwitterやSkype、 Aibnb、GitHubといった著名企業に投資してきました。

まだあまり注目されていない段階で将来が期待できそうな企業を探す際には、al 6zなど実績のあるVC（ベンチャーキャピタル）の動向に着目するのも良いでしよう。

al6zは既に、Nasdaq（ナスダック）に上場した大手仮想通貨取引所の Coinbaseや、最大手のNFTマーケットプレイスのOpenSea、著名なNFTゲームのCryptoKittiesを運営するDapper Labsなどに投資しています。 NFTに興味がなくても、 al 6zの動向を追っていると、株式投資に役立ちそうなので注目しておきましょう。

al 6z以外の注目のVC（ベンチャーキャピタル）

２０２１ 年はNFTの売上高が大きく伸びた年でしたが、 関連のスタートアップ投資が盛んな年でもありました。 al 6z以外にも様々なVCから、 将来有望なスタートアップが巨額の資金を調達しています。

ここでいくつかそれらのVC（ベンチャーキャピタル）を紹介しましよう。 カッコ内は主な NFT関連の出資先です。

全体的に、 やはり米国のVC（ベンチャーキャピタル）が目立つかなという印象です。巨額の資金を調達できるということはそれだけ期待されているということでもあります。

世界最大のマーケットプレイスOpenSea

マーケットプレイス(NFTの売買ができるwebサイト)の中で最も著名なのは、 前述のア ドリーセ ・ホリッツも出資しているOpenSea (オープンシー) です。２０１8年の売上は４７万８０００ ドル、２０１９年は８００万ドル ２０２０年は２４００万ドル、 ２０２１ 年は8月までで１０億２０００ 万ドルと、急速に成長しています。

OpenSeaは世界最大のNFTマーケットプレイスです。ETHやPolygonなどの複数のブロックチェーンに対応しています。アート、ゲーム、ドメイン名など、多様なジャンルのNFTが取引されています。

その他のマーケットプレイス

CoinCheck NFT：Coincheckの口座があれば、NFTの出品・購入・保管がワンストップで可能です。出品・購入のネットワーク手数料（Gas代）が無料です。13種類の暗号資産に対応しています。

miime（ミーム）：9種類のゲームタイトルのアイテムを販売しています。クレジットカードやpringを通じて、日本円で決済が可能です。

nanakusa：Polygon (Matic)トークンによる購入・出品が可能です。動画のNFTが豊富です。クレジットカードによる決済導入予定です。

TOKENLINK：ゲームタイトル「CROSSLINK」に唯一対応しています。IOSTの決済に対応しています。

今後は日本でも大手企業が続々とNFT業界に参入し、 NFT市場かより盛り上がりを見せるでしよう。 数年後には、 こういったマーケットプレイスが現在のAmazonや楽天市場のような身近な存在 になっているかもしれません。

楽天の「Rakuten NFT」 

「楽天経済圏」 ともいわれるほど私たちの生活をを羡々な面るサービスを提供している楽天が、 ２０２２年２月２５日にNFT連サービスを開始します。 スポーツやエンターティンメン NFTマーケットプレイスを提供していきます。

決済には楽天IDが使用きで、楽天ポイントを貯めたり、使ったりすることができます。多くの人が楽天で新たにNFTの活用を始めることが予想されます。

デぃー・ エヌ・エー  (DeNA) と横浜DeNA イスターズは ２０２１年１１]月３０日、NFTを活用したサービス「PLAYBACK９」の提供を開始しました。 横浜DeNAべイスタースの選手が活躍するシーンの映像データを販売し、購入した人は専用サイトのアルバム機能を使って視聴できる映像をコレクションできます。

スポーツ系のコンテンツとNFTは相性が良く、ファンも注目しやすいので、こちらも日本でのNFTの普及につながりそうです。

NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」

LiNEは、２０２１年６月から「LNE 　BITMAX 　Wallet」 において「LINE Blockchain」基盤のNFTアイテムが取引できる「NFTマーケットβ」を提供しています。さらに、「NFTマーケットβの機能を拡充した 「LINE NFT」 を２０２２年舂に提供予定です。LNEで友達にNFTを送付することもできます。

LINEは国内の月間利用者数が８９００万人もいるコミュニケーションプラットフォームですので、LINE NIFTの活用も進みそうです。

国内大手のネットオークションサイトのヤフオクは「LINE Blockchain」を基盤としたNFTアイテムを取引き可能にする予定です。ネットショップを開業できるサービスを提供するShopifyもNFTの販売機能の追加を発表するなど、既存のEC業界でもNFTの売買が盛んになりそうです。