暗号資産の売買を始めるにあたって、みなさんが最初に知っておかなければならないのは、暗号資産の入手方法です。入手方法は、大きく分けて3つあります。
まず、1つ目は、暗号資産取引所で買うことです。ビットコインをはじめとする暗号資産は暗号資産取引所で売買されているので、取引所で口座を開いて購入します。これが、最も簡単な入手方法と言えると思います。もちろん、買った暗号資産は価格が変動しますので、価値が上がることもあれば、下がることもあります。
2つ目の入手方法は、マイニングです。マイニングは、その暗号資産の取引データをオンライン上に存在するプロックに記録していく作業で、暗号資産の信用を担保するための重要な作業です。マイニングをする人は、記録した情報量に応じてマイニング報酬をうけとりますが、このときの報酬は暗号資産で支払われます。マイニングの仕事をするためには、専用の機器や高性能なPCを何台も同時に稼働させ、場所代、電気代、マシン代などがの出費が大きくかさみます。
3つ目の入手方法は、企業のキャンペーンなどに参加して、アンケートに回答したりすることで、プレゼントとして暗号資産をもらう方法です。一定期間に一定の金額以上の買い物をすると暗号資産がもらえるなどのキャンペーンが開催されていることがあるので、いろいろなサイトのキャンペーンをよくチェックしておきましよう。
また、これら以外にもネムなど「ハーベスト」と呼ばれる入手方法が用意されている暗号資産もあります。ハーベストは、 一定の量の暗号資産を保有していると、その保有期間や保有量に応じて、暗号資産が報酬として得られるという仕組みです。ハーベストが採用されている暗号資産があれば、その暗号資産を持ち続けるというのもおすすめです。
ほとんどの人は暗号資産を投資目的で手に入れようとしている方でしょうから、次からは暗号資産を買うために避けては通れない暗号資産取引所について紹介していきます。
投資目的で売買をするのであれば、基本的には取引所を利用して購入することになります。取引所は、暗号資産を個人か個人間で売買するための場所で、買い手と売り手の需要と供給がマッチしたことで取引が成立します。取引が成立した時の価格が、その暗号資産の価格となります。
そのため、暗号資産は、買い手の存在が増えれば増えるほど価格が上昇し、売り手の存在が増えれば増えるほど価格が下落します。
一方、暗号資産の販売所は、暗号資産を取り扱う業者である販売所が人に対して通貨の売買をする場所です。人と人との取引ではなく、人と業者との取引になるため、売買の成立までにかかる時間が短いのが特徴ですが、その反面、取引所に比べると手数料が高額になっています。
販売所での売買では、価格は販売所が決めることになっています。そのため、暗号資産を買いたいという人は販売所が提示する価格で買い、売りたい人も販売所が提示する価格で売ることになります。
もし、大量の暗号資産を売買したい場合、取引所で売買をしようとすると、取引が約定するたびに手数料が発生します。販売所なら手数料はありませんが、スプレッドと言って売値と買値の価格差があり、スプレッドが大きい場合、それが事実上の手数料になっているからです。
暗号資産を売買する取引所や販売所には、その信用度を計るための基準があります。それは、暗号資産交換業者として登録されているかどうかです。
暗号資産交換業者は、金融庁が管轄している登録制度において、業務内容や業務体制などを総合的に審査されて、ふさわしいと判断されて登録を許された業者です。
もちろん、登録されている業者であれば絶対に何のトラブルも発生しないというわけではありませんが、登録を 受けている業者の方が安心です。
取引所は、海外にも日本にも数多く存在しています。ここでは海外の取引所の特徴を日本の取引所と比較した場合のデメリットとメリットをお伝えします。
1つ目のデメリットは海外の取引所の方が詐偽やハッキングの被害に会う確率が7高いです。プロックチェーンで取引データが分散されていると言っても、ハッキングによって通貨自体が流出してしまうことがあります。
また、暗号資産にまつわる詐欺事件も、海外業者を利用していると遭遇しやすいです。例えば、海外の業者に元手を入金して暗号資産を購入したのに、その通貨を換金できなかったり、せつかく資産を増やしたのにそもそも出金できなかったりするのです。
2つ目は、海外と国内では適用される法律が違うという点。海外と日本では仮想通貨に関する法律が異なります。日本国内にいながら海外の業者を使っていても、海外の法律が適用されることがあります。
3つ目は、海外の一部の取引所については金融庁が注意を促している点。海外の取引所は、日本におけるサービスを展開しているにもかかわらず、交換業者としての登録を受けていないところが多く、金融庁は再三に渡って警告を発しています。
そのため、自分が利用しようとしている海外の業者が、金融庁から警告されていないかどうか、よく調べてから口座を開設するようにしましよう。
4つ目は、海外の業者はそもそも日本語表示されていないところがあること。海外の暗号資産取引所のサイトに行くと、日本語化されているところもありますが、されていないところも多いです。
何らかのトラブルに発展した場合は、非常に面倒なことになりますので、日本語表示に対応しているサイトを利用するようにしましよう。
5つ目は、海外の業者は日本円の人金に手間がかかります。海外の暗号資産貨取引所では、日本円をそのまま入金することができないことが多いです。そのため、いったん日本円をビットコインなどに交換し、それを海外の取引所に送金するという手間がかかります。
1つ目のメリットは、海外の取引所のほうが手数料が安いこと。取引においては、スプレッドと呼ばれる売値と買値の差額が実質的な手数料となります。
スプレッドの大きさは、取引所によって異なるのですが、 一般的に海外の取引所のほうが、国内の取引所に比べてスプレッドが狭く、安価な手数料で取引ができます。
2つ目のメリットは、海外の取引所のほうが豊富な暗号資産を取り扱っていること。国内の取引所が取り扱っている暗号資産が数種類であるのに対し、海外の取引所が取り扱っている暗号資産は、100種類以上、取引所によっては200種類以上のところもあるほど、取り扱われている暗号資産の種類に差があります。
3つ目のメリットは、海外の取引所のほうがかけられるレバレッジが高いこと。 レバレッジとは、少ない元手で大きく賭けるこ より少ない元手で高いリターンをを得られる反面、リスクも大きくなります。
4つ目のメリットは、海外の取引所にはゼロカットシステムがあること。ゼロカットシステムとは、追加証拠金なしシステムとも呼ばれ、取引をする人の損失が一定のラインを超えた場合に、その損失を取引所が補填してくれるシステムのことです。
例えば、あなたが10万円の元手でレバレッジをかけてトレードしたとします。この時、10万万円以上のマイナス分が出たとしても、ゼロカットシステムがあれば、元手がなくなるだけで、借金を背負わなくていいわけです。
このように、海外の取引所と国内の取引所には、それぞれのメリットとデメリットがあります。初心者は、国内の取引所で取引を始めることをおすすめします。
ハイレバレッジで取引をしたい方、ゼロカットシステムの恩恵を受けたい方、海外の取引所でしか取り扱っていない暗号資産を取引したい方などは、国内の取引所以外にも海外の取引所でも口座を開双し、状況や銘柄に応じてそれぞれの取引所を使い分けげるのがおすすめです。
国内の取引所と海外の取引所のどちらを選ぶか、またはどちらにも口座を開設するかを決めたら、さらに取引所を選ぶ際に気をつけるポイントは他にもまだあります。
取引量とは、最低取引数量のことです。暗号資産のみならず、株式や為替でも、取引をするのに最低限これだけの数量を購入しなければならないというルールが設定されています。
これは、株なら銘柄ごとに決まっており、為替なら 業者ごとに決められていたりします。暗号資産
においては、取引所ごとに最低取引数量が決められているので、取引所の情報を事前にチェックしましよう。
国内の取引所のほとんどは、ビットコイン価格の1000分の1程度の価格から購入が可能なので、ビットコインを数千円から1万円程度の単位から購入できます。
ビットコインを例に取ると、0.001BTCから取引できる業者、0.005BTCから取引できる業者が多く、ビットバンクや GMOコインなどは0.0001BTCというかなり小さい単位から購入することができます。
また、コインチェックのように、ほぼすべての暗号資産んを500円程度から購入できるようにしている取引所もあります。ビットコイン以外の暗号資産も、概ね数千円から1万円程度で購入可能ですが、銘柄によって最低取引数量が変わりますので、個別に調べておきましょう。
投資に使おうとしている資金と相談して、最低取引数量があなたのニーズと合っている取引所を選びましょう。
取引所でトれードを行う場合には、株式投資のトレードなどと同じく手数料がかかります。手数料の種類は以下の4通りです。
①口座開設手数料
②日本円の入出金手数料(海外取引所のみ)
③暗号資産の入金・送金手数料
④取引手数料
これらのうち、①の口座開設手数料は、だいたいどこの取引所でも無料に設定されているので、気にする必要はありません。
②の日本円の入出金手数料は、あなたが取引を始める際に、取引所の口座にお金を入れる時、あるいはそのお金を引き出す時にかかる手数料です。ほとんどの場合、入金には手数料はかかりませんが、出金には一定の手数料がかかる取引所が多いです。
③の暗号資産の入金・送金手数料は、あなたがすでにビットコインを保有していて、それをその取引所の口座に入金したり、送金したりする際にかかる手数料のことです。 この場合には、手数料かかるのが普通です。
④の取引手数料は、暗号資産を売買する際に、取引が成立するごとにかかる手数料になります。 こちらは、取引所ごとに手数料が定められているので、事前にチェックしておきましよう。
これらに加えて、暗号資産取引には「スプレッド」も関係してきます。 スプレッドとは、取引所が決めている買値と売値の差額のことです。 この差額を取引所が決めておくことで、取引所が徴収する「実質的な手数料」としているのです。 スプレッドは、取引所ごと、暗号資産の銘柄ごとに定められているので、 この点も忘れずにチェックしておきましよう。
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